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ワッタカッタ!さんのBLOG

水平視点の韓国ウォッチと大好きな旅行の記録 ときどきぼやきも・・・
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おそらく忘れられない大晦日の夜~舅と長男と長男の嫁との初めての年末年始2011~2012

一気に2012年までの長編です。




2011年12月31日


2011年はどんな年でしたか~

暮れの押し詰まった去年の12月の20日に、
48年連れ添った最愛の妻を失った義父。義母が入院してからは、
電車とバスと自転車で片道1時間近くかけて、家と病院の往復。
ガンを患った妻の見舞いを、1日も義父は欠かしませんでした。
後半の42日の入院では、義父自身も3キロ痩せ、小さくなりました。

一戸建ての注文住宅を新築して、入居してみたら妻が気に入らないと言うので、
図面を引き直して、7年後には妻のため新しく家を立て替えた義父です。
そんな家族の想いが詰まっている、義父と義母のお城で2012年を迎えます。


年末年始は読書に限る?

年越し蕎麦を食べて家に戻り、今夜のお膳の支度をするかと、慌ただしく
台所に立つと「まあ~まあ~座りなさい」と、義父から言われました。

私は蕎麦屋で、一杯引っ掛けてきた酔いが覚めない内にと、
気が逸ったのと、正直な気持ち、夫の実家でゆっくりとは寛げないので、
台所に1人立って炊事をしていた方が、気が楽と言えば気が楽でした。

「まあ~座って、ゆっくりしなさい」とおっしゃるので、
お茶を入れて何をするでもなく、NHK紅白歌合戦が始まる時間まで、
3人でテレビを見ていたと思います。なんだか落ち着きません。
ここでは、緩急の時間の流れに身を任せることにしましたが、
ただ年末年始の番組は、私には少しも面白くない…。退屈…。

やがて私は義父の本から1冊をみつけ、それを借りて読むことにしました。
懐かしい~向田邦子さんのエッセイ。私の母も向田邦子さんの大ファンで、
たしかこの本も、新刊が出た年に娘の私も読んだと記憶しています。
夫は数日前から「論語」を、熱心に読んでいました。
年末年始の夫の実家の滞在中は、結局ネット社会からは断絶していました。

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緑茶とほうじ茶

ところで義母が茶缶に残した緑茶も、ほうじ茶も、とびきり美味しい~。
『このお茶、どこで買っているのかな~?義母に聞かないと!』と、
私は考えて直ぐに『そうだ~義母にはもう聞けないんだ~』と思い直し、
まるで陳腐なドラマのワンシーンだな…と、1人台所で笑ってしまいました。


義父と嫁は16年来の飲み仲間?

年末年始のお酒の準備と支度は、義父が一切を仕切りました。
大晦日は日本酒かな~と思っていたら「今夜は焼酎」ということです。
外食する時も義父は乾杯のビールのあと「何飲む?」とは必ず聞きますが、
夫は心得ているらしく、義父が腹で決めている今夜の酒につきあいます。

つまり父親が飲みたい酒が、日本酒だろうな~と思ったら日本酒。
焼酎だろうな~と思ったら焼酎。ワインだろうな~と思ったらワインです。
よく考えてみれば、もう16年ですか…義父と夫と私とで
飽きることもなく、同じ話を何度も繰り返しては、飲み明かしています。

お酒を飲めなかった義母と、病院で話をしたことがあります。
「同じ話の繰り返しで、退屈だったでしょう~」と言う私に、笑う義母。
「おかあさん、酔っ払いは、同じ話を繰り返しても、これが面白いんです」
『そういうものなのかしらね~酔っ払いは~』なんて顔をしてましたが、
この16年、夫と長男と長男の嫁の酒の席に、飽きもせず、
いや仕方がないと思っていたのか、黙ってつきあってくれたのも義母です。


ドキドキだった~嫁の料理の義父の感想

今年の紅白は、ほとんど印象がありません。覚えていませんね~。
夕方、蕎麦を食べていたので、私が作った料理を軽くつまみながら、
焼酎のお湯割りを飲みながら、私は台所に立ったりしゃべったり…。
私が鮮明に覚えているのは…義父の私の料理の感想だけです。

ひじきの煮物…
「おおっ豆が入っとるな」「竹輪が入っておるところが家庭の味だな」
義母の作る煮物にも、大豆は定番らしい。私は水煮の缶詰を使いましたが、
義母は乾物を買って来て、一晩水に漬けて戻して大豆は料理します。

ポテトサラダ…
「ハムが入っている」お義父さん満足そう~良かった。
「安っぽいハムが入っとるのが旨いな」何!安っぽいですか!ええっ!
あの~ハムはけして安物ではありませんが…そうですか…。
義父は、ポテトサラダに安っぽいハムでいいから入れて欲しい~と、
義母にお願いしても、なぜか義母はハムを入れてくれなかったそうです。
「リンゴは?」要りますかと伺う「リンゴはいらん」なるほど…。
最後までリンゴを入れるか迷いましたが、リンゴは入れなくて正解。

ほうれん草のナムル…
「焼肉屋みたいだな」とポツリ。その通りです。ただしニンニクは入れない。
青菜が美味しい時季や、香りを楽しみたい時にはニンニクは無し。
これは隣人だった韓国人からの伝授した、旬の野菜のナムルのコツ。
塩とゴマ油は韓国産。伝統野菜の赤根の冬のほうれん草で作った。
味の素は無し。などなど、小うるさい料理屋の女将みたいに解説をしたせいか、
翌日も食べていました。問題なし?に、しとこう~。


買物の目利きは?そして大晦日は缶詰?

そしてカニカマも問題無し。ホッとしました。心底。
「あなたの味であなたの思う通りやり方で良いですから」とは、
事前に義父に言われていましたが、
「おかあさんの買って来る、カニカマは美味しい~」
「魚でも肉でも、おかあさんの選ぶ目は、しっかりしておる」などなどと、
そう言われていたので、やっぱり嫁はプレッシャーです。
今さら、どこのメーカーの、どのカニカマかも義母には聞けないし…。
それでカニカマとタコは、馴染みのスーパーで買いました。
翌日切ったタコも、義父の口に合ったようです。良かった良かった~。

そしていよいよ、ノザキのコンビーフを切って欲しい~とオーダーが。
ノザキのコンビーフを実家では酒のつまみにするとは
夫から聞いていましたが…。脂っぽいだろう~と、私は半信半疑。
義父からコンビーフの、カットする厚みの巾を指示されて、私は切りました。
醤油を少しつけてつまみます。私も一口食べて、う~んやっぱり脂っぽい。

義父の実家では、これで肉じゃがを作って食べたそうです。
またその味が美味しくて、忘れられない肉じゃがの味と、うれしそうでした。
そうか…コンビーフで肉じゃがね…今度試してみようかしら…。

オイルサーディンの缶詰をつまみに出す、銀座の店もありますが、
ある年代以上には、たとえ缶詰でもご馳走だった時代があります。
忘れられない青春の味がありますね…。ノスタルジーってヤツです。

そうそう夫は桃缶が好き。桃はフレッシュも大好きですが、
どういうわけか桃缶も好き。それも明治屋の白桃と銘柄も決まっています。

ノザキのコンビーフ


10年以上ぶり?大晦日に布団の点検と整理

大晦日の夜も更け、記憶も曖昧になる時間でしたが、
義父がじっと私の顔を見て、ある確信めいた気持ちで(そう私には見えた)
「布団は、もう敷いた方がいいだろう~」と言い出しました。
この辺りの酔っ払いへの配慮は、流石だと感心しました。
私が本当に気絶する前に、布団は敷いたが良いと判断したのでしょう~か~。

そして、ああ~とうとう~あの押入れを開けるのか~と、私は覚悟をしました。

前日の夜は、家事は一切しない70歳の義父と45歳の夫とで、押入れの
布団を引っ張り出し、敷布団は、かろうじて見分けがついたそうですが、
シーツも掛け布団も、どれをどう使っていいか分からず、
結局夫はシーツも敷かず、適当に布団を重ね、10年以上でしょうか~
押入れに入れてあった布団で、座布団を枕に寝たそうです。

私は泊まる事が決まり、食事も気がかりでしたが、布団も気がかりでした。
事前に布団を干して、シーツを洗ってなんて時間もありません。
数日前、そ~っと押入れを開け布団を見て、考えるのを止めて閉めました。

「ちょっと整理してもらえんだろうか~」と義父「はい承知しました」と私。

2011年がもう数時間でフィナーレのひと時、私と義父が酔った勢いにまかせ、
「これは敷き布団ですね」「これは夏掛け」「ハイこれは毛布」
そして「ああ~かいまき布団もある!懐かしい~!」まだまだあるぞ…
「あっ!おとうさんチャンチャンコもありますよ」「靴下もあります」
「これはクッションですね~」「ああっこれがシーツではないですか~」

なんとか押入れの点検と整理が終わり、なんとか2組の布団を敷きました。


仕上げはキャンベルのミネストローネですか…

そして2011年最後の仕上げは、義父の好物のキャンベルのミネストローネ。
自称「スープ親父」と義父も夫も言っていますが、汁物が大好きな親子です。

義父が家のどこかからかキャンベルのミネストローネの缶詰を持って来て
うれしそうに「これを食べよう~や~」と言いました。

私が鍋で温め、スープをすする頃には2012年を迎えていました。たぶん…。
新年の挨拶をしたようにも覚えていますが、歯磨きをして
夫の実家の布団に倒れこみました。迷いなく気絶出来て良かったです。

私にとっても激動の2011年は、こうして終わりました。

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翌日でしたか、キャンベルのスープのダンボール箱を発見。
「わっ!初めて見たわ~キャンベルの缶詰の箱買い…」2012年の新年は、
夫の実家のキャンベルのミネストローネの箱買いに驚いて、スタートです。

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大晦日のある家族の平凡な話に、最後までおつきあいしていただき感謝です。
皆様も2012年が良い年になりますように。