ワッタカッタ!さんのBLOG

水平視点の韓国ウォッチと大好きな旅行の記録 ときどきぼやきも・・・
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済州最南端の港~摹瑟浦(モスルポ)にある第一茶房【제일다방】で聞いた~ある韓国人の思い出話

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人並みに、いろいろ思うところありますが、韓国旅行が、やめられない理由があります。

韓国の旅に出かけるのは、韓国の韓国料理が好きなことは勿論ですが、韓国人との出会い、
朝から歩き通しで疲れきった身体と、油断した脳みそに忍び込んで来る、隙のない笑顔。
時々大当たりします。私には、買物やコスメ、ホテルサービス以上に韓国旅行の魅力のひとつです。

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「ウチのコーヒーは最高」と、インスタントの粉に砂糖と粉ミルクを加え混ぜるおばちゃん。

自信たっぷりに言うおばちゃんに、それインスタントやろと思って黙って見ていると・・・

「ウチのコーヒーは材料が最高だから」

そうきましたか、インスタントの原料自慢をされるとは、迂闊にも思いもしませんでした。

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韓国人って、面白いです。私には無い発想をします。それが面白いです。
ここは、知り合いの家の茶の間ではありません。洒落たカフェなど見当たらず、
摹瑟浦(モスルポ)港から近い、タバン(다방:茶房)に入ると、
このおばちゃんに出会いました。

オルネリョ!さんはコーヒー、済州で飲むオレンジジュースが美味しいこと知っていたので、
私は迷わずオレンジジュースを注文すると、このおばちゃんガッカリした顔で言います。

「日本人は知らないといけない」

と、言い出したのです。えっ?何を?オレンジジュースの何を知るのかと思ったら・・・

「タバンで飲むオレンジジュースは高い」

えっどういうこと!?おカネを払うのは私と、意味が分からず私は黙っていると・・・

「コーヒーを飲みなさい」

ああ~そういうこと。私はオレンジジュースが無い言い訳なのかと解釈しました。
この雰囲気のタバンで、オレンジジュースを注文した私が無粋だったのかも。

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それから、話が弾み知るのですが、このおばさん、済州に来て2日目でした。

「えっ~ここの店の人じゃないの~!?」

いったい、あなたは誰?

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ここ第一茶房のオーナーは、このおばさんの先輩(オンニ)。何の先輩かは不明ですが、
その先輩は、タバンと農業を兼業していて、この日はミカンの収穫作業が忙しく、
オーナーがいつもお願いしているヘルパー女性が出勤できず、急遽、
島に来て2日目の、このおばさんがたまたま店番を頼まれました。

ここ第一茶房は20年近い歴史があり、この周辺では1番大きいタバン、喫茶店です。
たしかに摹瑟浦(モスルポ)の老舗、インスタントのコーヒーの粉にこだわった!?
タバンで飲む、甘いコーヒーでした。

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メニュー

(左)
커피【コピ(インスタントコーヒー)】
메밀차【メミルチャ(そば茶)】
둥굴레차【トゥングルレチャ(アマドコロ茶)】
녹차【ノクチャ(緑茶)】
율무차【ユルムチャ(ハトムギ茶)】
마차【マチャ(長芋茶)】
칡차【チッチャ(葛茶)】

우유【ウユ(牛乳)】
음료수【ウムニョス(飲料水[コーラ等])】

칡즙【チクチュプ(葛の絞り汁)】


(右)
냉커피【ネンコピ(アイスインスタントコーヒー)】
대추차【テチュチャ(ナツメ茶)】
인삼차【インサムチャ(高麗人参茶)】
오미자차【オミジャチャ(五味子茶)】
냉율무차【ネンユルムチャ(アイスハトムギ茶)】
유자차【ユジャチャ(ゆず茶)】
생칡즙【センチクチュプ(生葛の絞り汁)】
생과일【センクァイル(生の果物)】
대추즙【テチュジュプ(ナツメの絞り汁)】
마즙【マジュプ(長芋の絞り汁)】
더덕즙【トドッチュプ(ツルニンジンの絞り汁)】
쌍화차【サンファチャ(雙和茶)】


おばちゃん、このメニューを指差し、
「日本人は知らないといけない。タバンではコーヒーを注文しないといけない」
最後の最後、お会計時にも、私たちに説得するように言いました。

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「先輩のウチで採れたミカン、食べなさい」と、
コーヒー2000ウォンに、どっさりの済州の甘いミカンをつけてくれました。

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「美味しいです」と、いただいていたら、全部持っていきなさいと。
「えっ全部は多い多すぎます。私たちただの旅行者ですから」

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済州に来て、まだ2日目、店番のおばさんが、カゴに入ったミカンを全部袋に入れます。
「後で先輩が売り物にならないみかんをまた、たんまり持ってくるから、遠慮しないで」
あの~これからバスに乗って・・・とは思いましたが、有無を言わせぬ絶対的な親切。
おばちゃんの笑顔に押し切られて、ありがたくいただきました。

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このおばさんインスタントコーヒーを入れたあとは、ご自分のお食事、
インスタントラーメンを食べ始めました。気楽な店番ですから、すべてマイペース。

話は済州の料理の話題になり、このおばさん豚肉料理以外は島の料理を全否定。
半島の人、陸地の人には、島の料理は口に合わないようです。

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おばさんは、ソウルの麻浦区阿峴洞【アヒョンドン】の生まれ。
これまで、南大門や釜山、巨濟島【コジェド】などでアパレルショップを経営。
同じ場所で3年以上商売したことはないそうです。

「同じ場所で長く商売すると結局トータル赤字に・・・
黒字のうちに次の場所に移動するのが私の商売哲学。」

知り合いの先輩を頼って、済州島に店をオープンするためやって来た2日目に、
私たちは、ここタバンで偶然に会いました。

近々このタバンの近所で、20~30代の水商売女性をターゲットにした
アパレルショップを開店予定だそうです。

「どんな服を扱うんですか?」とオルネリョ!さんがたずねると・・・

「세련되면 안 되지. 여긴 시골이니까 촌스러워야 돼요.」
セリョンドェミョン アンドェジ~。 ヨギン シゴリニカ~ チョンスロウォヤドェヨ~。
洗練されたものは駄目。ここは田舎だから、(商品は)ダサくないといけない。

大真面目にショップコンセプトを語ってくれました。
これから東大門の市場に電話して、ダサい商品を多数送ってもらうそうです。

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「これも撮りなさい」
「はい」

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「フタを開けて撮りなさい」
「はい」

なぜか言われるがまま動く私。
この置物は、タバンのオーナーである先輩の作品だそうです。

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日本といえばと、彼女の遠い昔の思い出話をしてくれました。
おばさんの青春時代の80年代、行きつけの新村【シンチョン】のナイトクラブでの話。

そこでは当時、韓国で禁止されて聞けなかった日本の歌謡曲が流れていたそうです。
近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」と五輪真弓の「恋人よ」が、
おばさんのお気に入り。今でも、この2曲は好きな曲と遠い目で語ってくれました。

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まさか済州の南の端っこの港町で、近藤真彦、五輪真弓の名前が出てくるとは・・・
韓国が遠いのか近いのか、韓国の人の話を聞く韓国の旅。やっぱり止められません。

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おばさんからバス停の場所と時間を聞いて、タバンをあとにしました。
済州市内へ戻ります。

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第一茶房

第一茶房【제일다방(チェイルタバン)】
所在地:
제주특별자치도(濟州特別自治道) 서귀포시(西歸浦市) 대정읍(大靜邑) 하모중앙로(下摹中央路)79番地
電話:064-792-4411