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飛揚島(ピヤンド)の頂上に立つ灯台までのハイキングは、
お天気が良ければ見晴らしが良く、軽い運動にもなってオススメです。

丸~い島、飛揚島(ピヤンド)の山頂から下ったら、散策路を右手の方、
つまり島の南西側へ歩きました。行きあたった所は済州独特の石だらけの海岸です。
島の伝説では、中国から峰1つが飛んで来て、ここに落ちて島になったと伝わりますが、
飛揚島(ピヤンド)は、これもオルムの1つと数えられているので、科学的には、
火山活動によって海底から溶岩が隆起して出来た島と、考える方が合理的です・・・。

島にあった地図でご説明すると、青い縦のラインが登山路、白い灯台から下り、
ぶつかった青い横のラインを西(写真では左)に歩きました。
突き当たった海岸から、赤いライン、島の一周散策路を港、東に向かって半周します。

昔から済州は「三多島」、「三無島」と言われてきたそうよ~と、
私がここでオルネリョ!さんに、済州の話をしました。
「三多島」の3つとは、風と石と女。
「三無島」の3つとは、泥棒、乞食、門。

ここ飛揚島(ピヤンド)も、女性の姿の方が目立ちます。
済州では、働いているのは女ばかりと言われますが、実際は、男は海に出て漁をして、
畑を耕すのは女ばかりで、島では女の方が目立ち、女の数が多いように見えたそうです。

そして私は、泥棒も乞食も居ない島なんて、善人ばかりの楽園の島かと思いましたが、
済州は貧しくて貧しくて盗むものが無い、物乞いをしても誰も施す余裕すら無かった。
そんな島の実情では、家の門など必要も無い。それほど厳しい暮らしの島だったと。

島の交番(飛揚島治安センター)がありました。海に向かって建っています。
見張るのは海からの侵入者でしょうか~。

港に出るまで、人一人会うこともなく。ここには男も女も居ません。

石垣の向こうには、先ほど登った飛揚峰が見えています。
小さなハルラ山のようです。島のどこにいても、この山が見えます。

突然、馬に出会いました。済州は馬の産地としても知られています。
済州馬は、済州固有の馬と、蒙古馬を交配させた混血。
そう~ここ済州は、蒙古に支配された時代もあります。馬も苦難の島の歴史です。

馬が私たちに寄ってきました。何て人懐っこいのでしょう~。
島の犬たちも穏やかですが、島の馬も人を警戒することなく愛嬌たっぷり。

私の方が尻込みしたほど、馬の顔と私の顔がぶつかるほどの接近です。
この馬が済州馬かどうかの見分けは、私には出来ませんが、
島の馬も本当に優しい眼差しをしていました。犬に黒ヤギに馬にと癒されます。

飛揚島(ピヤンド)は、島の南サイドに港があり、
その周辺に診療所、食堂が2軒、民家、民宿、売店などの集落が出来ていました。

ここはスーパーマーケットのようですが、営業している様子には見えず?

ここは老人会館で・・・

小さな小学校に行き当たりました。

翰林初等学校 飛揚分校です。島には交差点、信号はありませんが、
学校、診療所、食堂、民宿は見ました。

生徒数はどれくらいでしょう。4~5人というところです。
http://www.sisajeju.com/news/articleView.html?idxno=191251http://www.sisajeju.com/news/articleView.html?idxno=231201
小さな校庭。私はBEGINの名曲「島人ぬ宝」がどこからか聞こえてきます。

そして小さな小学校を出ると、沖には海女さんの姿がありました。

この日、海女さんが潜水から上がって来た時の
呼吸の音「スムビソリ【숨비소리】」が聞こえ、
初めて聞いたオルネリョ!さん、「おいおい死んじゃうんじゃないの~」と、
真面目な顔して心配していました。海女さんは大変、本当に長く潜水しています。

小学校からポルラン池に向かいます。

このあたりが、ちょうど島の東サイドになります。
島の西から東まで半周歩いても、さほどの時間はかかりませんでした。

歩く途中に海岸に自生する植物が気になります。サボテンでしょうか~。

百日草です。私は、自生している百日草を認識したのは初めてです。
済州で見ていたかもしれませんが、花?実?がついているのは、初めて見ました。
百年草から採れる鮮やかな紫の粉は、百の効果効能があるとして珍重され、
マッコリ作りやチョコレートに配合したり、サラダのドレッシングに使われたりします。

島の東サイドに大きく広がる池、ポルラン池に来ました。
ところでポルラン池(펄랑못)とは?
塩濕地(염습지:salt marsh)海水が地下から染み出ている湿地帯。
塩水にも耐えられる植物が生息しているエリアのことだそうです。

島に広がる海水の池。池の周囲も散策路が整備されています。
飛揚島(ピヤンド)は小さな島ですが、山も海岸も池までも、
思いのほか良く整備されていて観光するのは、快適。

島の南サイドを半周歩きましたが、
さて、ここ東サイドから北サイドへ周って、ぐるっと島を一周するかどうか。
それとも、このまま港へ歩いた道を引き返すか・・・迷うところ。
さて、どうしましょう。
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今回1月の済州の旅で、市場を歩いた時に撮影しました。

百年草 済州産
仙人掌(サボテンのこと)の果実市場で売られる、済州産の百年草です。