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済州島~日韓カップルの不遇な時代の幸せな時間♪イ・ジュンソプ美術館と家族が過ごした草家

イ・ジュンソプ通りのカフェに雑貨屋と訪ね、いよいよブロガー一行は、
イ・ジュンソプ美術館とイ・ジュンソプの家を訪ねます。

観光には興味が無いオルネリョ!さんが、今回の旅の行程表を見て、唯一、
「うらやましい~」と言った、イ・ジュンソプさんにまつわる見学地。これからがハイライトです。

出発前、私は韓国の画家、イ・ジュンソプさんについては、名前さえも知りませんでした。
最近、いや前から感じることですが、私とオルネリョ!さん、一緒に韓国旅行をしても、
普段の生活でも、韓国について考えていることが、お互いまったく違います。

韓国で同じ風景を見ているはずなんですが、お互い視点が違います。当然ですが。

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イ・ジュンソプ美術館は、彼が約1年滞在した草家の近くの、
西帰浦港が見下ろせる丘にありました。気軽に立ち寄れる小さな丘の美術館です。

そこに展示されている作品は「西帰浦の思い出」「魚」「魚と遊ぶ二人の子供」「桃源」など。
牛をモチーフにした作品が彼の代表作ですが、ここには、家族と港町を題材にした作品が並びます。
それと家族に宛てた日本語の手紙も。

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イ・ジュンソプ美術館敷地には石碑がありましたが、ずいぶんと優しい顔に仕上がっています。
バスの中で、貧困のため餓死したとガイドさんに聞いていたので、ちょっとギャップが・・・。

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写真で見るとイ・ジュンソプさん、こんなお顔立ち。

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明洞を歩くイ・ジュンソプさん(左)。

イ・ジュンソプ(李・仲燮 / 이중섭)さんは、
日韓併合時代の平安南道平原の農家の生まれ(1916~1956)、
日本の帝国美術学校(現武蔵野美術大)へ入学ののち、
自由主義的で開放的な東京文化学院を卒業しています。韓国留学生のハシリですね。
(北の生まれなので、正式には韓国留学生とは言えないかもしれませんが)

1938年以降、美術界で各賞を受賞しイ・ジュンソプさんは「 天才」というタイトルを獲得して、
将来を嘱望される作家としての足場を固めました。

1945年故郷の北朝鮮に戻った彼は、元山師範学校で教職に就き、
日本人女性、山本方子(まさこ)さんと結婚。まさこさんは、韓国名がイ・ナムドク(李・男徳)。
朝鮮半島でどんな人生があったのか、彼女の人生にも興味が湧きます。
そして二人は、いわゆる日韓(日朝?)カップルのこれまたハシリでしょうか。

幸せな時代は束の間、時代は朝鮮戦争へ突入。

家族は38度線を越えて、釜山、統営、済州島などに移り住みましたが、深刻な生活苦。
創作活動もままなりません。芸術家と結婚したまさこさんの苦労も、これまたたいへん。
1952年イ・ジュンソプさんは、妻と二人の子供を日本に戻し、一人で創作活動に没頭。
その後、貧困に喘ぎ病に倒れ、40歳の若さで一人この世を去りました。

イ・ジュンソプさんの作品は、フォービスム(野獣派)といわれ、
野獣的で強烈な色彩感覚と、線描第一の独特の造形に見られる西欧的な表現を持ち合わせ、
雄大壮厳で無限な世界を内包して、韓国的な作品だと評価されています。

西洋と韓国の融合ってこと?と、私は理解しましたが、どうでしょうか。

不遇な時代の天才画家といわれるイ・ジュンソプさんの作品は、ここ済州島の美術館の他、
ソウルの鍾路区付岩洞にあるソウル美術館でも鑑賞出来るようです。

以下5枚の絵画と1枚の手紙は、オルネリョ!さんセレクト。

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1954年 雄牛

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1954年 月とカラス

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1953年 魚と遊ぶ二人の子供

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1953年 二人の子供と桃

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1951年 ソプ島が見える西帰浦の風景

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子供に送った手紙

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イ・ジュンソプさんは、1951年の1月に日本人妻と二人の愛息を伴って、
済州島の西帰浦に疎開のためにやって来たそうです。

西帰浦の草家で過ごしたのは、その年の12月頃までの、わずか1年足らずでしたが、
家族と共に過ごした済州島の西帰浦は、彼の作品世界において非常に重要な場所となりました。

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家族4人が暮らした草家までは、イ・ジュンソプ美術館から坂を下るようにして行きます。
道の脇は、イ・ジュンソプ公園。
公園には樹齢100年を超える樹木が6本の他、エノキ、ユズの木などが茂り、
イ・ジュンソプさんが暮らしていた当時と、ほとんど変わらない姿で保存、管理されています。

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復元された草家のせいでしょうか。イ・ジュンソプさんの住まいは以外と立派に見えました。

こんな家だったら、夏の短い間、過ごしてもいいかな~なんて思いました。
せいぜい2泊か3泊が限界かもしれませんが・・・。

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草家は展示物かと思いましたが、こちらのハルモニは、ここに暮らしていらっしゃるそうです。
本人の許可を得て撮影しました~。住み心地はいかがですか?

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犬が寝そべり・・・うん!このワン公は、カフェバノンで、我々をのぞいていたワン公です。

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庭では書を嗜むアジョシが居て・・・ここでの暮らしも満更でもなさそう~。

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日韓カップルのイ・ジュンソプさんとまさこさんが、ここで二人の子供と暮らしたのは、わずか1年。
その済州島で過ごした1年足らずの月日は、何にも代え難い幸せな時間だったのかも?

今度はオルネリョ!さんと一緒に、イ・ジュンソプゆかりの地を訪ねてみたいです。
オルネリョ!さんには、私とはまた違った景色が見えると思います。


イ・ジュンソプ美術館(이중섭 미술관)

西帰浦市西帰浦市西帰洞532-1 (제주특별자치도 서귀포시 서귀동 532-1 )

TEL 064-733-3555

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Comment

NoTitle
はじめて、コメントさせて頂きます。
韓国の色んなお国柄を知る事が出来て楽しく読んでいます。
最近観てる韓国ドラマ「結婚の女神」にこの作家さんの家とか手紙が今の結婚に対する条件とかに対比の意味で出てきました。
ドラマは韓国財閥に嫁いだヒロインの葛藤を描いて居るのですが
この作家イ・ジョンソプさんの愛妻の方が日本人だったのに驚いています。
ありがとうございます。
これからも、楽しみにしております。
2013.10.10Thu 17:08 ≫ 編集
味の感想を
美味しそうな捕身湯が寝ていますが、ごちそうになりましたか?
2013.10.10Thu 20:59 ≫ 編集
NoTitle
日本だと経産犬というか、お乳をあげたことがあるお母さん犬はあまり見かけませんが、韓国行くと大きいの小さいの、けっこういるんですよね。

しかしブロガーご招待って、なんで私に声がかからないんでしょう?
2013.10.11Fri 16:54 ≫ 編集
Re: はなちゃんママさんへ
はなちゃんママ さん訪問とコメントありがとうございます。
そうなんですか。
オルネリョ!さんと違って、韓国ドラマには、ちょっと疎いので、
知りませんでしたが、韓国では、イ・ジョンソプさんは有名らしいので、
話としてドラマに出てきてもおかしくないのかもしれません。
今も、韓国に嫁ぐとなると、休戦中の国です。いろいろあります。
相当な覚悟がいると思いますが、まさこさんが嫁いだ時代は、
当然ネットもなく、物資も日本から簡単に届くこともなく、
とてもとても私には考えられませんが、旦那さんイ・ジョンソプさんが、
どれほどまでに魅力的な男だったのか。まあ惚れてしまったんでしょうね。

まさこさんはお元気と聞きます。ドキュメンタリー映画の公開もあるそうです。
見てみようかと思っています^^
2013.10.12Sat 08:20 ≫ 編集
Re: hwarangさんへ
hwarangさん
犬はともだち。私には、ともだちは食べることができませんね・・・。
2013.10.12Sat 08:22 ≫ 編集
Re: たかとうさんへ
たかとうさんへ
子供の頃は雌犬を飼っていましたので、私も久しぶりにお母さん犬を見ました。
えったかとうさんも、興味ありますか。
私は初めての応募で当選しました。定期的に募集があるそうなので、
韓国観光公社のH.Pをチェックしてください。
どこかでご一緒出来たら、うれしいです^^
2013.10.12Sat 08:26 ≫ 編集

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