ワッタカッタ!さんのBLOG

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戦争証跡博物館~私はベトナム戦争とホーチミンの青い空を忘れない

はじめに

ホーチミン市で博物館を見学するとなると、ガイドブックに紹介があるのは、
「歴史博物館」「ホーチミン市博物館」「ホーチミン博物館」
そしてここだけは行きたくなかった「戦争証跡博物館」が、主なところ。

戦争の悲惨さ残酷さ愚かさを心の刻み、後世へ伝えることは大切です。
しかし今回ひとり旅の私には、とてもとても戦争の重さは1人で抱えきれません。

ベトナム戦争の歴史と傷跡を現地で見て考えて、自分がどういう気持ちになるか、
想像出来たからです。沖縄の摩文仁の丘に立ったときの気持ちが蘇ります。

しかしタクシーは「戦争証跡博物館」に到着してしまいました。
実は私、見学が終わるまで全く、ここが「戦争証跡博物館」だとは気づかず、
「ホーチミンの博物館」に来たと信じていた私は、博物館の写真はじめ展示物が、
上層階へ上がれば上がるほど、とんでもなくハードな内容で気が動転。

ホーチミン氏の偉業を称えるのに、ずいぶんとハードコアな内容の展示だと、
見学の最後、受付のお兄さんにサイゴン川の方向を聞いて、どうやらここは、
目的とは違う場所、違う博物館に居ることに、やっとで気づきました。

まさか自分が、ベトナムで目にするつもりが全くなかった「ベトナム戦争」の記録を、
その気構えもなく、知らずに見てしまった衝撃。最後は言葉を失い涙が流れ茫然自失に。

とんでもないうっかり屋さんの私ではありますが、
結果的には、初めてのベトナムホーチミンの旅で、
「戦争証跡博物館」を訪れ見学出来たことは、何かの導きだと思い、
行き先を間違ったタクシーの運転手さんには感謝したいと思います。



オルネリョ!さんと一緒の旅なら、間違いなく呆れた様子で、
「書いてあるだろう~!あそこに!」と、英字を指して言われそうですが、
タクシーが遠回りしているのではないかと、車中で気を揉んでいて、
到着したことで大満足。文字が文字で無く、ただのデザインにしか見えませんでした。

タクシーが着いた、ここが「ホーチミン博物館」とハナから信じてしまいました。

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入館料は大人1人15,000ドン(約75円)と、申し訳ない程の料金。
チケットを見ても、これではここが「戦争証跡博物館」とは気づきませんでしたね・・・。

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開館時間は朝の7時半から12時まで。休憩を挟んで13時半から17時までと、
本当にベトナムホーチミンの朝は早いです。私も朝は早起きの人。
朝食をすませ、最終日も早々に動き出しました。朝早い時間に到着して、ここでも正解です。
私の見学が終わる頃には、団体さんが、わんさかとバスから降りて来ていました。

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エントランスの前には、戦闘機に戦車と、ずいぶんの数の軍事モノが展示されています。
そりゃ~そうです「戦争証跡博物館」ですから。しかし私は、
不謹慎ではありますが「ビリーズブートキャンプ」を思い出しました。

米軍における新人向け基礎訓練である「ブートキャンプ」をベースに、
ビリー・ブランクスが考案した、短期集中型エクササイズですね。
ずいぶんとヒットしたエクササイズのための通販商品。
貰い物ですが我が家にもあります。

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アメリカの陸軍の練兵軍曹、ビリー隊長を思い出してしまう私。
「米軍」イコール「ビリー・ブランクス」なんてしか頭に浮かばない、
平和な国で生まれ育ち、ベトナムに旅行に来た日本人のおばちゃんですから。

このあと見る、爆撃から逃げ惑う子供たち、枯葉剤の奇形児の姿などなど。
痛ましいベトナム戦争の数々の報道写真を見てしまって、
私がどれほどのショックだったか・・・お分かりいただけるいかと。

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戦車って大きいですね。吉田 戦車じゃありませんよ。
またまたすみません。それくらい気を抜かないと、ここは本当に辛い博物館です。

この戦車は「M.48 A3 TANK」実際ベトナム戦争で使用された戦車。
英語が記号でしかない私にも、この程度は読み取れました。

あとから検索すると「M.48 A3 TANK」は、アメリカ合衆国が開発した、
第二次世界大戦後の第1世代型主力戦車で愛称はパットン (Patton)。

M48A3は、M48A1のエンジンをディーゼルエンジンに換装し、
新型の射撃統制装置を搭載したらしい~。
書いていても、戦車に興味が無い私には、ちんぷんかんぷんですが・・・。

ベトナム戦争では、主にアメリカ海兵隊と南ベトナム政府軍が使用。
またベトナム戦当時までM48はアメリカ軍の最重量戦車であったらしい。
(ウィキペディアより抜粋引用)

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これはタンデムローター式の大型輸送用ヘリコプターで「CH-47 CHINOOK(チヌーク)」。

私、戦争映画では見たことありましたが、現物は初めてみました。
これチヌークが、映画のスクリーンに出てくると、
「あわわわわ~戦争が始まった~」なんて感じるものですが・・・

これまた検索すると、アメリカ合衆国のボーイング・バートル社、
(現ボーイングIDS社のロータークラフト部門)で開発された輸送用のヘリ。
ベトナム戦争でも使用され、現在でも生産・運用されているらしい~。
(ウィキペディアより抜粋引用)

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記念写真でも撮ってみますか。モデルは私に似ていますが?私ではないです。
人が戦車の前に立つと、その大きさがわかりますね。

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戦車砲が長いのもよくわかります。
普段、戦車について考えることは皆無ですが、実際に、これだけの戦車が並ぶと圧巻。
ところでここでは日本人観光客には遭遇しませんでした。欧米人とベトナムの人ばかり。
中国人や韓国人は皆無。たまたまかな~。

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はい。そしてここからは「Danger Zone」そうです。
ケニー・ロギンス の曲「デンジャー・ゾーン」が私の頭に流れます。

ケニー・ロギンスと言えば、映画「フットルース」が有名ですが、
米海軍の航空訓練部隊を舞台とした青春映画「トップ・ガン」の、
ノリノリのテーマ曲も良かったですね。

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映画が私に教えてくれたことですが、「トップガン」とは、
アメリカ海軍戦闘機兵器学校のトップクラス、
わずか上位1パーセントのエリート戦闘機パイロットを養成する機関の通称。
ここで彼らは、映画で見られたような空中戦技を磨くのだそうです。

なお映画の戦闘訓練飛行は、訓練機を使い、CGも合成画像も使わず、
軍の協力によって撮影されたもの。いやいやアメリカの軍隊って本当に凄いです。

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そのアメリカ軍をも手こずらせたのがベトコン。
「エリート戦闘機パイロット」を有するアメリカが、ベトナムには敵わなかった。
そう考えたら、これは凄いことではないでしょうか~。

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これもホンモノ!?こういった代物は、映画でしか見たことがないので、
リアルな人殺し飛行機を見ると、現実か空想かの区別ができなくなりそうで怖いです。

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私がホーおじさんの博物館だと信じて疑わなかった、
ベトナム戦争証跡博物館は、ベトナム戦争を辿る博物館です。

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ベトナム戦争は宣戦布告なき戦争とも言われていますが、戦争の始まりは、
1960年にはじまった南北ベトナム間の戦争というのが一般的。

ベトナム戦争は、アメリカを盟主とする資本主義陣営と、
ソビエト連邦を盟主とする共産主義陣営との対立を背景とした「代理戦争」で、
東西冷戦構造の縮図と遠い昔、中学校で勉強したこと思い出しました。

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ベトナム戦争をめぐっては、世界各国で大規模な反戦運動が発生し、
社会にも大きな影響を与えたことは、僅かながら私も記憶に残っています。

永きに渡りベトナム本土は戦場となり荒廃しましたが、
1975年4月30日、サイゴン陥落によってベトナム戦争は終結しました。

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建物の中へ入りました。1階にはミュージアムショップもあり開放的ですが、
2階3階へと上がるにつれ、私が撮った写真が、極端に少なくなります。

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アメリカが参戦した朝鮮戦争とベトナム戦争を比べてみると、
戦争の歳月は、朝鮮戦争が3年1ヶ月、ベトナム戦争が17年2ヶ月。
アメリカが戦争に使った戦費が朝鮮戦争が540億ドル、
ベトナム戦争が6,760億ドルと、圧倒的にベトナム戦争の方が長い歳月、
そして莫大で無益なお金をかけています。

17年も戦争する!?ベトナム戦争の戦死者は5万8千人を超えているそうです!!

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2階には、ベトナム戦争で亡くなったジャーナリストを追悼するコーナーも。
また戦場カメラマンの沢田教一氏がピュリッツァー賞を受賞した有名な写真のほか、
石川文洋氏の解説つきの写真などが展示されていて、ベトナム戦争時、
日本人ジャーナリストが果たした役割の大きさも、ここで知ることが出来ます。
旅行記の冒頭に紹介した、元産経従軍記者の近藤紘一さんも、そのお一人です。

「ワッタカッタ!さんのBLOG」では、展示物の画像はこの程度までしか紹介できません。

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2階から3階にかけての展示は、深刻過ぎて衝撃的過ぎてカメラを向ける気持ちになれません。

米軍のナパーム弾やりん弾によって殺害され、人体損壊した人間のリアルな画像。
非人道的な枯葉剤の散布による影響で生まれた、これでもかという数の奇形児の画像。

ここ戦争証跡博物館は、ベトナム戦争の悲惨さを世界中に伝えるため、
見学者の写真撮影は原則自由だそうですが、私には頭に焼き付けるのが精一杯。

ここ博物館で私は知ったことですが、アメリカは、枯葉剤の使用を含め、
ベトナムで行った非人道的行為の全てを、一切謝罪していないそうです。
ブッシュやレーガンといった保守政権も、カーターやオバマ政権も。

謝らないアメリカ。謝罪どころか枯葉剤の被害者に対しての保証も賠償も無し。

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胸が潰れそうな気持ちを抱えて、建物から外へ出ると空が眩しかったです。

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展示を見る前と後では、戦車や戦闘機が違って見えました。人殺しは反対。

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どんな大義名分があろうと、人殺し、戦争は絶対に反対です。

ここはけして楽しい場所ではありませんが、世界中の人々が広島、長崎を訪れるように、
私たち日本人も、ベトナムホーチミンに寄ったら、ベトナム戦争証跡博物館を訪ねて、
世界の平和について考える時間は大切なことかも。

爆弾が枯れ葉剤が降って来たベトナムの青い空を見て、そんなこと気づきました。



追記:戦場カメラマン石川文洋さんのインタビュー
    ベトナム戦争を取材されたカメラマンが語る戦争の話です。


http://blogos.com/article/89215/
http://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/140617/?sid=top_main




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Comment

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2014.09.25Thu 12:54 ≫ 編集
両親や親戚、修学旅行から平和の尊さを学びましたが、リアルな映像はやはり辛いですね。
お忙しそうですが、お身体大切にされて下さい。
2014.09.25Thu 13:43 ≫ 編集
Re: コメントいただいた方へ
コメントありがとうございます。
旅を通して、いろいろ知ることができ、
ベトナムという国、ますます興味深くなってきました。
太平洋の遠い先の国も、
長年に渡り支配され、未だに領海争いをしかけてくる隣国と、
ベトナムの人の戦いは続きます。
しかし、大国のエゴに屈しない、したたかな人たち。
私も元気なうちに、アジア各国を歩いてみたいです^^
2014.09.27Sat 11:52 ≫ 編集
Re: マリーさんへ
マリーさんへ
日本では、悲惨な写真は、どういうわけか、
一般の人の目に届かないように、厳重に扱われますが、
それでいいのか考えてしまいます。
亡くなった方の人権が大切なのもよくわかりますが、
その悲劇を伝えるには、ありのままの写真を晒しても、いいのかも。
死者への弔いになるのではないかと・・・。
もう2度と、戦争は起さない。人殺しは嫌だと誓うために。
私、平和ボケでしょうかね(^_^;)
2014.09.27Sat 12:03 ≫ 編集
ベトナム行きた~い
じっくり読ませていただいております。
いつかはベトナム!いつ行くベトナム!
一緒に旅行する仲間はいるので、いつ行くか!ですわ。やっぱり雨季より乾季かな?
とりあえず、ホーチミン行ってみたいです。
戦争博物館・・・ちょっとテーマが重いけど行かないとね!
買い物ばかりじゃいけないと思い、世界遺産をからめて予定たてたりするので、ここも行かねば・・・
ワッタガッタさんのブログをガイドに歩いてみます。
2014.09.28Sun 13:20 ≫ 編集
まだ、行く勇気がありませんでした
ホーチミンに数ヶ月滞在している沖縄出身の男です。知人たちからも行くべきだと言われていましたが、なかなか踏み込む勇気がなく。。。 戦争に関しては、沖縄出身者は被害者意識が大きいのですが、ことベトナム戦争に関しては加害の一端を担ってしまいました。罪なき人々や文化遺産を破壊した爆撃機の多くは沖縄の米軍基地から飛び立ったのです。
いつかは、いつかはと先延ばしにしていたのですが、やはり今週末にでも見学したいと思います。きっかけをいただき、ありがとうございます。
2014.09.30Tue 15:55 ≫ 編集
Re: uknowumiさんへ
uknowumiさんへ
ありがとうございます。しかしちょっと心配も・・・(^_^;)
ガイドブックも複数見るといいように、ブログも複数見られて、
時間があれば、下調べしてご旅行に行かれてくださいね~。
ろくろく下調べもしないで、今回はガイドブックに紹介されている、
基本中の基本の観光地とレストランを巡ってみました。
旅行から帰って、あそこにも行けば良かった、あれも食べてみたかったと、
後悔することが多い・・・ですが、これまた出かけてみようかという、
モチベーションにもなりますが^^
2014.10.01Wed 00:01 ≫ 編集
Re: ひやさささんへ
ひやさささんへ
戦場カメラマンの石川文洋さんは、沖縄のご出身です。
彼のインタビューに、興味深いことが書いてあります。
http://blogos.com/article/89215/
http://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/140617/?sid=top_main
よろしければ、こちらをお読みになってください。
ひやさささんがおっしゃる沖縄の人としての、迷いや苦痛のお気持ち、
戦争を取材する立場の石川文洋さんのインタビューから、
何か答えがみつかるかもしれません。
博物館には、石川文洋さんの米兵との関わりや、枯葉剤の影響の取材、
また沖縄出身の日系二世の兵士が、早く、父親同様にアメリカ国籍を取得したいと、
市民権が欲しいと、兵士になったのですが・・・その顛末など、
沖縄出身の石川文洋さんが見たベトナム戦争の写真と文章。
内容はかなり重いですが、是非ご覧になってください。
2014.10.01Wed 00:38 ≫ 編集
証跡博物館に行きました
先週末に行ってきました。想像以上に、悲惨で残酷な現実が映し出されていました。
戦争で亡くなった方の遺体画像ももちろん枯れ葉剤の影響で目を背けてしまう
奇形の数々。未だにその影響が続いていることも改めて実感しました。

石川文洋さんは存じ上げていましたが、広いスペースに彼の写真が展示されていることに
驚きと誇りを感じました。ブログの紹介もありがとうございました。
大変、興味深く読ませてもらいました。

正義の戦争なんてあり得ない。平和が一番。「命どぅ宝」を改めて考える良い機会でした。
私の葛藤の答えはベトナムの地でまた考えたいと思います。
2014.10.06Mon 15:29 ≫ 編集
Re: ひやさささんへ
ひやさささんへ
ご丁寧にご報告までしていただいてありがとうございます。

私は、いわゆるB層かもしれません。しかし・・・
政治家の耳障りの良い言葉や雰囲気で流されてはいけないと、
最近つくづくと感じます。
ひとりひとりは無力でも、そのひとりひとりが願えば、
戦争へと向かわないようにできると思います。
平和が1番です。本当に・・・
2014.10.08Wed 09:21 ≫ 編集

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