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BS11でOA中の韓国ドラマ「火の鳥【불새】」で悪女ミラン役のチョン・ヘヨン【鄭惠英】♬私生活はとんでもなくハッピーに暮らしている件

TEXT BY オルラッタネリョッタ!



ワッタカッタさん!が珍しく熱心に見ているBS11でOA中の
韓ドラ「火の鳥」を今日、僕も付き合って見てみました。

ドラマ「火の鳥」も所詮、
ここ最近、韓国で批判の対象となっている
マクチャン(ドロドロ)系のドラマなんだけど、
何かが違うんだよな~と思いつつ、
ネットで色々「火の鳥」関連の昔のオンラインニュース系を見ていたら、
2009年発表のピョン・ヒジェ(변희재、邊熙宰)という政治評論家で、
現在、韓国インターネットメディア協会会長が書いたコラムを見つけ、
共感できるところがあったので、ご紹介します。
彼、くだらないテレビドラマの増加にアタマにきちゃって、
「低レベルのマクチャンドラマが増えたのは、イ・ウンジュがこの世にいないから」という
トンデモタイトルのコラムを書いたようです。

※ドラマ結末のネタバラシありなので、注意です!
タイトルのネタは終わり部分です。

ピョン

偶然を必然へと変えた最高のロマンスドラマMBC「火の鳥」

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2004年4月から放映されたMBCドラマ「火の鳥」のストーリーは
それこそマクチャン(ドロドロ劇)だ。
金持ちの娘と貧乏な家に育ち、自力で成功した男が、
金持ち一家の反対にも関わらず、結婚する。
ところが、生活習慣の違いなどで、結婚生活にヒビが生じて離婚に至る。
しかし、女の父親が死亡するや家が急速に傾き、
ついにはホームヘルパーとなり、一家を支えることになる。
一方、男の方はイケイケドンドン、ソリングループという大会社のCEOになる。
その女は男の家政婦となり、ソリングループの後継者と三角関係に発展する。
こんな典型的ドロドロ劇が、韓国ドラマ史上最も美しい愛の物語に昇華するのだ。
一体、どこからがドロドロドラマで、どこから純愛ストーリーなのか?

「火の鳥」の男性主人公チャン・セフン役はイ・ソジン【李瑞鎭】、
女性主人公イ・ジウン役はイ・ウンジュ【李恩宙】、
ソリングループの後継者ソ・ジョンミン役にエリック、
チャン・セフンの2番目の恋人ユン・ミラン役はチョン・ヘヨン【鄭惠英】だった。
彼ら4人はドラマの進行ずっと、絡み合い、もつれ合う、
それこそ、ドラマらしいロマンスが描かれていく。

現在の視点で見れば、偶然と必然が交じり合うドロドロ中のドロドロドラマだが、
「火の鳥」が放映された当時、このようなドラマの中身を批判する意見はなかった。
なぜか?まさに、偶然が偶然を呼ぶ、ごちゃまぜ劇ではあるが、
その偶然があたかも必然のように思わせるような、
描写が細かいシナリオに力があったからだ。

金持ちの娘と独力で成功した男が結婚し、これに家族が反対するという設定は、
あまりにも食傷気味のテーマだ。
しかし、「火の鳥」では、なぜ、女の父親が異常なまでに
彼らの結婚に反対するのかの理由を説明する。
女の父親がまさに、一代で成功を果たした事業家だったからだ。
「私は全身、劣等感に包まれたお前のようなヤツをよく知っている」と一喝する
父親の昔の姿がまさにチャン・セフンの姿だったのだ。

チャン・セフンのキャラとイ・ウンジュの美貌と演技がドラマの力

また、「火の鳥」での、偶然を必然に変える力は、チャン・セフンというキャラにある。
作家たちは、セフンのセリフ一つ一つに「ああするしかないのだなあ」という
視聴者の共感を呼ぶように工夫した。
女の家でアパートを買ってあげるとき、挑発するような彼の姿など、
会社のCEOとしての冷酷な姿を実際の人物のようにリアルに表現した。
もちろんこれは、イ・ソジンの演技力に支えられた事で可能になったことだ。

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ソリングループの後継者ソ・ジョンミンのキャラクターもやはり完璧だった。
一般的にドラマの中での財閥2世というものは、彼らは全てのものを持っているので、
傲慢であるか、華麗であるか、2つに1つだった。
しかし、ソ・ジョンミンは仕事と女にだけ熱心な父親の元で育った
心に傷を抱えた人物として描写されている。
ところが、財閥家で育った自尊心はそのままで、家庭内での不幸な境遇を
イ・ジウンという女を利用して、代理的満足感を得ようとする。
ソ・ジョンミンのこうしたキャラは、若い女性ファンの同情と哀れみを誘った。

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もちろん、最も非現実的なキャラは、イ・ウンジュが演じたイ・ジウン役だ。
金持ちの娘で何不自由なく育ったバカ娘が、
家が没落後には、経済的に一家を支え、真面目で成熟した女性に突然変貌する。
「火の鳥」を始めから最後まで、ちゃんと見てみれば、
突然変わるキャラクターに視聴者は当惑させられることになる。
しかし、この非現実的設定はイ・ウンジュのガラスのような美しさによって
忘れられてしまうことになる。
どうすることもできず、昔の旦那、チャン・セフンの家政婦となり、
緊張状態が続くことになり、自分に好意を示す後継者ソ・ジョンミンとの
三角関係に陥り、彼女に気の休まる日はない。
彼女にとって日常は不幸そのもので、涙に暮れる日々が続くのだが、
イ・ウンジュでなかったら、こんなキャラは人々の共感を得ることが可能だったかと、
疑問に思うほど、彼女の美貌と演技は完璧だった。

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特に、バツイチというだけで、ソ・ジョンミンの家では、
「近寄るな、ゴミみたいな女」という侮辱的な言葉を投げかけられた後、
チャン・セフンを呼び、「すべて自業自得だ。あなたは、私の家で
水をかけられ、灰皿も投げられたわね」と屋台の地面ですすり泣く場面や、
カラオケでヒット曲「懐かしさだけが募るね」を歌いながら、崩れ落ちて絶叫するシーンは、
他の女優ならば、視聴者的にはイライラの連続となるところだが、
イ・ウンジュだったからこそ、可能なシーンだったと言える。
実際、イ・ウンジュは結局、不幸にも自殺という極端な方法で人生を終え、
「火の鳥」はイ・ウンジュにとって(ドラマの)遺作となった。
死の直前に、人間は最も美しい芸術を想像することができるという
通説を考えれば、「火の鳥」でのイ・ウンジュは最も美しかったと言えるだろう。

ドラマ「火の鳥」の原作は
『身分違い (ロバータ レイ著、ハーレクイン・ロマンス、1993/4/1)』。
しかし、ストーリーをそのまま取り入れず、徹底的に韓国的なアレンジを加えた。
また、イ・スンチョルが歌う主題歌「因縁」がドラマのいたるところに挿入され、
ドラマを盛り上げる。

「火の鳥」のイ・ウンジュ、今も生きていたら・・・

彼ら以外にもチャン・セフンの2番目の恋人ユン・ミラン役、
チョン・ヘヨンの悪女演技も話題だった。
もちろん、彼女が演じた悪女は、現在のドロドロドラマの悪女とは全く別物だ。
チョン・ヘヨンの精神病的愛情、そして、チャン・セフンとイ・ジウンとの間の
運命的な愛の前に打ち負かされ、結局は自殺に至るこのキャラクターは、
女性視聴者の共感を得た。
男性を病的に愛したのなら、十分にああなってしまうだろうと共感されたわけだ。

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ドラマの至るところに使用された小道具類も実に緻密だった。
最初の部分で、チャン・セフンとイ・ジウンとの「出会いの媒介物」とも言える
アラビア世界で想像上の鳥、「火の鳥」の絵はチャン・セフンの家にずっと飾られていた。
彼が「火の鳥」の絵をそのまま持っている限り、
いつかは二人が再会するのではと、暗示するようだった。

ドラマ「火の鳥」は結局、ソリングループの会長がイ・ジウンの父親を殺害した
犯人として明らかにされ、イ・ジウンとソ・ジョンミンの関係が壊れる。
その後、チャン・セフンと再会して、ドラマは幕を閉じる。
視聴者はドラマを見ながら、イ・ジウンとチャン・セフンが再び結ばれることを
望んだということだろう。
いくら努力しても、どうにもできない運命という古典的悲劇を踏襲しつつ、
視聴者の希望も意識して、「火の鳥」はハッピーエンドで最終回を終えた。

「火の鳥」は今ではイ・ウンジュの遺作ドラマとして記憶される。
イ・ウンジュは「火の鳥」以後、映画「The Scarlet Letter」を最後に
その人生を終えた。しかし、映画「The Scarlet Letter」がハン・ソッキュ中心の
映画だったため、イ・ウンジュのファンは「火の鳥」を彼女の遺作として捉えている。
イ・ウンジュは「火の鳥」で、金持ちのバカ娘と家族を養うシッカリものの女性という、
事実上、一人二役をやり遂げた。
万が一、イ・ウンジュが生きていたなら、彼女がどれだけ素晴らしい作品に
参加したであろうかと、映画界や芸能界では、彼女の死を今でも惜しんでいる。

以上です。

オリジのコラムは コチラ!


5年前のコラムですが現在でも十分理解できる内容です。
面と向かって、韓国ドラマ批判は展開してはいませんが、
僕個人の感覚としては、韓ドラの現状は2009年当時より、
もっとひどいものになってると思いますし、
それだからこそ、ますます、イ・ウンジュの死が惜しまれてなりません。

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「火の鳥」撮影終了後の打ち上げパーティーの写真見ていても、
複雑な心境になってしまいますね。



おまけ(実は今回のネタの本題)

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ドラマ「火の鳥」では、男を引き止めるためには、歩けないフリはするは、
自殺するフリはするはと、とんでもないゾンビ女を演じたチョン・ヘヨン【鄭惠英】。
私生活では、「火の鳥」の撮影終了後、
ヒップホップデュオ「ジヌション、지누션」のメンバーと結婚して
4人の子供に恵まれています。

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二人が運営するファッション系オンラインショップで大儲け。
この夫婦は世間では「おしどり夫婦(잉꼬부부)」としても知られると同時に、
毎年、恵まれない子供たちに多額の寄付を続ける「寄付天使」としても知られます。


※1997年発表、지누션(Jinusean) 「マルヘジョ、말해줘 (Feat. オム・ジョンファ)」は、
名曲中の名曲。
tvNドラマ「応答せよ!」シリーズでも度々登場しているので、ご存知の方も多いと思います。


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Comment

おはようございます。
このドラマ、もう10年になるんですね~月日は早い^^;
当時すっかりハマって見ていました。
やはりチョン・ヘヨンさんが演じるユン・ミランの狂気ともいえる
役柄が怖くて。
でも彼女がいたからこそイ・ジウン役が際立った気はします。
チョン・ヘヨンさん、その後日本の漫画が原作のドラマ「イタズラなKiss」で
ユン・ミランとは真逆のおちゃめでかわいいママ役を演じられて
芸達者な方なんだなぁ~と再認識しました。
「火の鳥」BS11でまた見たくなりました。
2014.11.11Tue 07:34 ≫ 編集
Re: 神無月さんへ
神無月さん ワッタカッタ!です。
熱心に見ているとか書かれていますが、時間がある時に見ています。
なので、視聴は飛ばし飛ばしですが、いやいやこの韓国ドラマ「火の鳥」は、
韓国を知る上で勉強になります。いろいろとですねブログには今は書きませんが。
人を見下し、ウソをつき、だましだまされ誰が真実かわからない、
キャストが全員、自分勝手な振る舞い、もう私にはドラマの世界とは思えません。
私の身に実際に振りかかる「韓国の現実」と重なりますから・・・
チョン・ヘヨンさんが、幸せなことが救いです。はい^^
2014.11.11Tue 08:51 ≫ 編集
うわー懐かしいです。
当時SHINHWAにどっぷりでエリック見たさで視聴しました。
オープニング曲が好きでしたが、日本では差し替えられように記憶しています。
エリックの演技はまあ・・置いて、ソ・ジョンミン義母の相手の人格を崩壊させるようなセリフと、
ミランの狂気の演技がとにかくすごかったです。
イ・ウンジェさんお綺麗で品のいい女優だわ~と思っていたら、
視聴後すぐに自殺してしまい驚きました。

このドラマだけでなく、韓国ドラマはキャストのどの人にも共感出来ないことがよくあります。
オルネリョさんは実体験で受け止めていらっしゃるのですね、
わたしは無理です。尊敬いたします。

2014.11.11Tue 10:42 ≫ 編集
Re: ヘンボク さま
ヘンボク さま

頂いた最後のコメント部分で正直ドキッとしました。
ぼくらは少し違う角度で韓ドラを見てるかもしれないです。
それは認めないといけないですね。
韓ドラに登場のキャラに関して大体共感してます。
ネガティブな共感ではありますが・・・
あんなキャラ、実際にいるいるっていう程度ですけど。

最近のヒット作、漫画や外国のリメーク作が多いので、
ドラマ作家が育たないんじゃないかと、
日本人ですが、そこを心配します。

つまらない最新のドラマをOAするなら、
昔の名作を紹介するBS11の姿勢、少し支持します。
予算の関係で、そうせざるを得ない事情はあるのでしょうが・・・

この世にいないから言うのではなく、
本当にイ・ウンジュは素晴らしい女優さんでした。
2014.11.11Tue 23:32 ≫ 編集
はじめまして。
はじめまして。
いつも楽しみに拝見させて頂いています^^

わたしも「火の鳥」のイ・ウンジュ、好きです。
金持ち時代のキュートさと、貧乏になってからのしっとりとした控えめな演技。
演技面では若干の荒々しさはあれど、今後彼女はどんな演技をしていくんだろうと期待をしていたところの訃報は悲しかったです。

それにしても、最近の韓国ドラマや映画にK-POP、全てがワンパターンでつまらないです。ネタがつきてしまったんでしょうかね。
日本で韓流ブームが始まる前後が、最も充実していたように感じます。。。

P.S.お時間のある時で気が向いた時で構いませんので、できましたら「チェ・ジンシル(と、元夫・家族)」について取り上げて頂きたいです。
また遊びに来ますね♪
2014.11.12Wed 14:49 ≫ 編集
Re: シナモンさま
シナモンさま

ご意見、全く同感です。
このままだと、韓国コンテンツ、
誰からも見向きもされなくなっちゃう?とも思います。

イ・ウンジュのことは、いつまでも忘れることはないと思いますです。

チェ・ジンシルさんに関しては、
チョット扱った過去有り。

http://kagami0927.blog14.fc2.com/blog-entry-949.html

基本、オム・ジョンファネタですが、遠回りで、チェさん関連になってます。
リクエストの件、頭には入れておきますね。
2014.11.13Thu 00:26 ≫ 編集

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