TEXT BY オルラッタネリョッタ!久々にオモロイ韓ドラが現在OAされています。
それが今回ご紹介のSBS月・火ドラマ
「풍문으로 들었소(プンムヌロ トゥロッソ、風の噂で聞いたのさ、
I Heard It Through the Grapevine)全30話予定」

僕、3話まで見てみましたが、内容をザックリ言うと、
上流階級と庶民階層をうまく対比させながら、
今の韓国の格差問題を皮肉ったコメディードラマなので、
釜山で買ってきたさきイカをツマミに
ビールでも飲みながら気楽に見るのに丁度いいっス。
パッと見、市原悦子主演、土曜ワイド劇場「家政婦は見た」シリーズを彷彿とさせ、
今後の展開がとっても楽しみな内容になっています。
加えてOAのタイミングも絶妙っス。
大韓航空「ナッツリターン」騒動後というタイミングに、このドラマを見ることで、
財閥系を含む大韓民国上位1%の上流階級の人間らが、
表向きにはどんなに上品ぶったところで、
「やってることはとてもエグくてお下品」ということを
いろんなエピソードを交えて、これからドラマ内で
ドシドシ表現してくれるのでは?と、期待大。
流石、あからさまに今のタイミングで財閥系を話の軸に持ってくると、露骨すぎるのか?
今回のドラマでは、代々韓国法曹界を牛耳ってきた一族のおバカ話という設定に・・・
ドラマのタイトルを見てぱっと浮かんだのが、僕の大好きな曲で、
バンド「張基河(チャン・ギハ)とオルグルドゥル(仲間の面々)」のリメーク曲、
「풍문으로 들었소(プンムヌロ トゥロッソ)」
案の定、この曲がドラマのエンディングに流され、おバカ話と見事にマッチ。
番組で使用されているのは、1981年に発表の
함중아와 양키스[ハム・ジュンアとYANKEES] による原曲。
第1&2話のストーリー・・・
韓国NO1法律事務所代表の1人息子で
ソウル大へ毎年50名以上輩出する外国語高校に通うハン・インサンと
典型的な庶民の家に生まれ、
ソウル市内の大学への進学率が3%に過ぎない一般女子高に通う女子高生ソ・ボムが、
英語討論大会を通じて知り合うことから物語はスタート。

ソ・ボム役で子役出身女優の고아성(コ・アソン[高我星]1992年8月10日生、左)、
ハン・インサン役には、男性グループ엠블랙(MBLAQ)のメンバーでボーカルの
이준([イジュン]、本名 : 이창선 (Lee Chang-Sun)、1988年2月7日生)
2人はやがて愛し合うようになり、ソ・ボムに速度違反の妊娠が発覚。
ソ・ボムは学校にバレる前に高校を中退し、
ハン・インサンに妊娠の事実を伝えることなく、彼の前から姿を消し、
一人で子供を育てることを決意。
一方、ハン・インサンは自分の前から唐突に姿を消したソ・ボムに会いたい一心で、
オヤジの秘書を使って、彼女の居場所を突き止め、妊娠の事実をようやく知ることに。
その場で、ソ・ボムの父親に責められたハン・インサンは
「責任とって結婚します。今すぐ、娘さんを僕の実家に連れて、
二人の仲を認めてもらいます」と宣言。

父親のハン・ジョンホ役は、元々演劇・ミュージカル俳優の
유준상(ユ・ジュンサン[劉俊相]1969年11月28日生、左)、
母親チェ・ヨニ役には、유호정(ユ・ホジョン[柳好貞] 1969年1月24日生)
言葉通りにお腹の膨れたソ・ボムを連れて、実家で父母に事情説明するハン・インサンだが、
突如ソ・ボムが産気づいてしまい・・・
ハン・インサンの実家のキャラクター設定の方はと言えば、
ハン・インサンの父親、ハン・ジョンホは代々裁判官を勤めた家系出身で、
本人は韓国最大の法律事務所「韓松[ハンソン]」の代表弁護士。
子供の頃から金製のお箸・フォーク・スプーンで食事してきた超~ボンボン。
母親のチェ・ヨニは元司法長官の娘。

夫婦の自宅の内部は、ハン・ジョンホのおばあちゃんがかつて生活していた伝統住居である
韓屋[ハノッ]を移築した異様な作りになっていて、彼らの俗物ぶりを強調したセット。
演出面では、撮影は外ロケがほぼ皆無で、主に室内での撮影ばかり。
照明はわざと落としめで、効果音はへんちくりんなものばかり。
ドラマ全体のトーンはどこか冷たく陰鬱だけど、なぜだか荘厳なイメージを醸しつつ、
そこで繰り広げられる上流階級の「俗物的おバカエピソード」を
面白おかしく浮き彫りにしていきます。
その他、人物のクローズアップをほとんど用いず、ワイドを多用することで、
視聴者に他人の家庭を覗き見る感覚にさせる演出。
僕の見たてでは、監督の意図はある程度成功しているように感じられました。
「問題は何でもカネで解決すればヨシ。
カネによる解決が無理ならお上品に脅迫。」
「自分一人ではスケジュール管理もできず、
やることなすこと、秘書のお膳立てが必要」
「基本、人に頭を下げて謝罪するのを嫌い、
自分の過ちも、何が過ちかさえも理解できない、理解しようとしない人種」
ナッツリターン騒動で僕ら日本人が感じた韓国財閥2・3世の実態を
想像させるエピソードが今後連発されれば、大満足ドラマになること必至。

視聴率も急激な下降トレンドを見せておらず、
直近のOA分で過去最高視聴率を記録していることからも
大化けする可能性を秘めたドラマと言えそう。

ユ・ジュンサン、ユ・ホジョンのおバカ演技、
そして、コ・アソン&イジュンの若手演技もバッチシ。

お手伝い&秘書&乳母&家庭教師役などの重要な脇役たちも
大学路[テハンノ]の演劇系ベテラン無名役者で固められ、
上流階級の生活がリアルに表現されているのはアッパレ!
ドラマの中盤まで見てみて、面白さが維持されていれば、
このドラマに関する続報をお届けしたいと存じます。
第一話予告編
出演者の初顔合わせ&台本読み合せ現場



出演者一覧
にほんブログ村↑
ブログランキング参加しています。クリックして応援してね^^
- 関連記事
-
Comment
食べ物も美味しかったし、皆さんととても楽しい時間を過ごさせていただきました♪
いつもながら、詳しい裏付けデータの数々さすがですね!
私も早く観てみたいのですが、あのアプリ、ブロックされてしまいインストールが上手くいかず、もがいています(苦笑)
あっ、パソコンは上手く設定出来ましたよ~(^^)
よくある貧しい女の子とお金持ちとの結婚っていうドラマではなさそう?そうであってほしい!
ナッツリターンを越えるようなバカバカしいことをドラマでやってほしいです笑
あとチャン・ギハのパフォーマンス!この曲、スケッチブックで歌っていたのを見たんですが、想像以上の変さ!
でもすごく人気みたいで。。
この人たちは韓国ではどういう位置付けなんでしょうか?ライブ中心で活動する中堅、みたいなかんじでしょうか?
このドラマ、14話までたどり着きましたが、
ストーリーが少々、ブレ始めて、今後がとても不安になってます。
要らないエピソードで、引っ張り始めました、少々残念。
僕個人のチャン・ギハ評、歌詞が生活感ありありでリアリティーがあって面白い。
高学歴にも関わらず、気取ってない。(彼ナビゲートのSBSのFM番組を聞いていての感想です)
そんなところですが、
韓国では、彼の音楽性というより、
カンナム方面の公立校「瑞草[ソチョ]高等學校」文系主席卒業→ソウル大社会学科卒
→兵役では、英語の「通訳兵」→弘大[ホンデ]での地道なインディーズ活動
今では、ラブシーンありのドラマ出演、バラエティー出演、ラジオDJ、比較的小さな箱での
ライブ活動と、やっぱり、ソウル大出て、好きなことができているので、
韓国の若者からしたら、「憧れの存在」という感じではないでしょうか。
ドラマは見てみないことにはわからないですね…
特に韓国ドラマは極端にあれれ?ってなることも多くて気が抜けないです
チャンギハさんドラマも出てるなんて!見てみたい笑
確かに才能があってこれだけカッコよかったら(言い過ぎかも)好きなこと出来そう…
ついパフォーマンスに目が行ってしまったので今度は歌詞も見てみます~
チャン・ギハ、2013~2014年tvNシットコム「じゃがいも星」に出演していました。
結構面白かったのですが、日本でやってないのかな~?
http://program.interest.me/tvn/potatostar/14/Contents/View
貧乏ミュージシャンの役で、金持ち娘と付き合う役でした。
彼のキスシーン、意外だったので、見たときは思わず、のけぞってしまいました。
http://fpn119.co.kr/sub_read.html?uid=33765§ion=sc115
ドラマ「ウワサできいたのさ」、ブレながらも、
コ・アソンが財閥系家庭で、徐々に実力をつけていく演技。
神がかってうまかったりなど、見所はそれなりに維持しています。
Comment Form