TEXT BY オルラッタネリョッタ!
견미리(甄美里[キョン・ミリ])生年月日:1964年12月25日
出身地:非公開だけど多分ソウル特別市
学歴:ソウル國樂藝術高校(現在の國立傳統藝術高等學校)→
世宗大學校藝體能学部舞踊科 ※藝體能=art, music and physical education
デビューのきっかけ:1984年 MBC 17期公募タレント合格
学歴をご覧になればお分かりの通り、
韓国芸能界ではある種の「王道」「エリートコース」を歩まれたキョン・ミリ。

僕的にまず気になっちゃうのが“キョン”という珍しいその名前で、
調べて見たら、20年前の資料によれば、
韓国国内ではおよそ990世帯の“甄[キョン]”姓が存在するようで、
ランキングにしたら上から数えて158番目(1番はもちろん“金[キム]”姓)とのこと。
NAVERの新聞アーカイブをチェックすると、
彼女に関する最も古い記事は、1992年3月22日の京郷新聞。
ドラマ紹介欄で小さな扱い。内容も「お酒を飲むシーンで本物を飲んで酔いつぶれ、
撮影日を延期させちゃった」エピソードが紹介されてる程度なので、
この当時は、彼女、そんなに知られた女優ではなかったことが想像できます。

彼女を有名にさせたのは、これまでも何本かリメークされたけど、
歴代最高作との呼び声高い
1995年ドラマ「張禧嬪[チャン・ヒビン]」での「明聖王后 金氏」役。

※名古屋系ホステスさんともタイマン張れるこの頭の“モリ”
僕的には彼女は2004年「大長今[テジャングム]」や
2006年「朱蒙[チュモン]」の悪役が印象的です。

※撮影時期不明ですが、中年にさしかかった頃のキョン・ミリ
彼女の私生活を見てみると、いい意味でも悪い意味でも、
なんかカネの匂いがプンプン。
最初の結婚が1986年。

お相手はMBCの先輩で当時人気俳優だった임영규(林榮奎[イム・ヨンギュ])。
彼の父親は“かつて”韓国でも有数の実業家で、
サムソンの創業者、李秉喆(イ・ビョンチョル)にも
カネ貸したことがある(というウワサ)経歴の持ち主。
そのことからも想像できるように息子のイム・ヨンギュは“超”のつくボンボンで
相当カネ使いが荒く、知人には飲み代などをおごり放題、家にも寄り付かず、
挙げ句の果てには、キョン・ミリに愛想をつかされ、1993年に離婚ということに。
※旦那は離婚後、アメリカに渡り、事業失敗、バカラで大損。
2年後には親からの遺産165億ウォンを全て使い果たしてしまいました。
その後、韓国に戻り、兄妹親戚と絶縁状態→ホームレス生活→
飲食店駐車場おじさん(日当3,000ウォン)→知人のライブカフェで歌手。
その間、アル中のため事件を起こしまくり、
無銭飲食や暴行事件を繰り返し前科9犯の身に…
まさに、ローラコースター人生です。
2人の間に産まれた離婚当時4歳と2歳だった娘2人が現在、
芸能界で活動していることは、外せないネタ。
(父親とは離婚後会ったことはないらしい)

長女のイ・ユビはサイダス所属の女優で、
去年のドラマ「ピノキオ」で僕はお目にかかりました。
演技はそこそこですが、どうも、この人工的なお顔が鼻について、僕的には?
※長女は「仙和藝術高等學校→梨花女子大學校声楽科」出身で、
高校時代の映像のようです(無音声)

次女のイ・ダインはヨン様事務所所属の、これまた女優業やっていて、
今年のキム・ジョンウン主演ドラマ「女を泣かす」で脇役やってましたが、
あまり印象に残ってません。
2度目の結婚は1998年で、お相手は実業家のイ・ホンホン氏で、
現在は製薬事業を手がける
コスダック上場企業「보타바이오(ボタバイオ)」の
会長職やってます。

※左が再婚相手の旦那です。
キョン・ミリ自身、旦那の会社の大株主として名を連ね、(長女も一応株主)
子会社の健食会社のフランチャイズショップ1号店のオーナーになったりして、
内助の功にいそしんでいるのが、今年撮影された上の写真です。
2度目の結婚後、現在では、なにか順風満帆な私生活に見える彼女ですが、
これまでも、彼女はいろいろと物議を醸してきました。
2006年のJU事件(被害者9万人被害額2兆ウォンのマルチ商法詐欺事件)では、
広告塔の役割を果たしたキョン・ミリに対して世間様から白い目が向けられたり・・・
(彼女の立場はあくまでも “自分も被害者”)
2010年、旦那の会社の株価操作の容疑がかかるも、不起訴処分だったり・・・
2011年には、大物演歌歌手の太珍兒[テ・ジナ]と出資した企業での
インサイダー事件に関わったとして、
株価操作の容疑でこれまた不起訴処分となったり…
ダークなイメージが常につきまとってる女優&
サイズはミニでも、エセ財閥系ミュヌリ(妻)を狙ってる女優と言えそうです。
おまけ

※作詞テ・ジナでタイトル「행복한 여자(幸せなおんな)」
キョン・ミリ、テ・ジナとは本当に親しかったみたいで、
彼の勧めで2009年、44歳という年齢で歌手デビューも果たしています。
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Comment
張りつめたシーンでの声の強弱は、映像が引き締まり、
美しい容姿が「キリリッ」と輝く気がします。
個人的には、「黄金の花嫁」でのキム・ミスクさんとの演技バトルが見ごたえありました。
女優業だけに専念されれば良いものを…
イ・ユビが娘とは知りませんでした!ソンジュンギの「世界のどこにもいない優しい男」でいい演技してましたよ。顔は…お約束でいぢってますね^ ^載せてた動画をみて確認しました。
私はキツめでクール系の目がキリッとした顔立ちが好きなので好きな女優さんです。演技は顔ばかり見ててあまり考えたことありませんがf^_^;)
以前BSで放送されていたCMで、流ちょうな日本語を披露していましたよ。
お嬢さん方の情報も初耳でしたが、最初のご主人の波乱万丈にはビックリ~。
超なつかし~いドラマタイトル。
そのとおりです。本業だけ頑張ってもらいたいものです。
女優としたら、何の問題もない方なのだから・・・
세상 어디에도 없는 착한남자
お~、僕が1話の途中でやめてしまったドラマ。
あの時は、なんか気分が乗らなかったんです。
で、そのまま放置プレー。
ピノキオを見てみてもらえれば、わかってもらえると思いますが、
彼女、イ・ジョンソクにカラミ続ける、同僚の役でして、
露出度が非常に高くて、あのプラスティック・サージェリー顔にはもう辟易。
親のキョン・ミリを呪いました、当時。
僕の記憶では、彼女の中のいい大物演歌歌手テ・ジナは親戚が広島在住の関係で、
広島でちょくちょくコンサート?やってます。
ということは、彼女も何か日本との関わりが、チャングムのかなり以前から
あったかも。そのため、日本語にはあまり拒否感がないのかもしれません。
新聞記事での彼女のお顔をご覧になられたと思いますが、
彼女、朝鮮半島女性の半数近くに及ぶ、いわゆる‘エラ顔’傾向にあったので
多少、顎の輪郭、変えてます。
僕の印象、50年代~60年アタマ生まれの女優さんは、
デビュー当時はほぼ天然顔が多いのでホッとします。
当時は一部のエリート的美人だけが芸能人になれたのかも。
> 僕の印象、50年代~60年アタマ生まれの女優さんは、
> デビュー当時はほぼ天然顔が多いのでホッとします。
全く同感です。エリート美人だけが芸能人になったのでしょう。
昔の日本もそうですよね。
面白そう、というドラマがあっても、俳優さんがあまりにも凄まじいお顔(=手の入った)だと、見続ける意欲がなくなります。
キョン・ミリさんは、ご親戚(おじさんおばさん?)が岐阜県で焼肉屋さんをやっているのだと、昔「イ・サン」ガイドブックを古本屋で読んだら書いてあったような気が、、、あ!ネットで探したら、ご両親が大垣在住と書いてある~
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